ヒバ油には蚊やゴキブリ、ダニ、アリなどの忌避効果があるのを知っていますか?
防虫対策全般に効果があるので、園芸時の害虫対策やアウトドアでの防虫にも向いていますよ。
防虫対策としてのヒバ油の使い方を紹介しますね。
ヒバ油を使った防虫・殺虫効果
ヒバ油のすぐれた特徴に、防虫・殺虫の作用があります。
「東北森林管理局のヒバの防虫殺虫作用のページ」には、ゴキブリ・チリダニ・シロアリに対する忌避効果、行動抑制効果などの研究発表がまとめてあります。
それによると「明らかに害虫に対する忌避効果があり、ゴキブリの実験ではヒバの精油は1平方メートルあたり含浸量3.68gの時に、忌避効果が100%だった。
これは防虫剤フェニトロチオン、α-ナフトキノンと同等の効果である。」
殺虫効果もありますが、より多量のヒバ精油を使う必要があります。
ヒバ油は天然のヒバの木材から抽出したものなので、虫対策として安心して使えるのがよいですね。
では具体的に使い方を紹介します。
家の中、庭、アウトドアの防虫方法の順で。
ヒバ油を使った家の中の防虫
家の中の防虫としては、蚊、ゴキブリ・ダニが代表的ですね。
蚊の対策は夏の間中必要ですし、ゴキブリも初夏から半年以上対策が必要です。
私も毎年、電気蚊取りやらなにやらを使い、対策しています。
今年はヒバ油の防虫・殺虫効果を知ったので、どんどん使っています。
蚊の対策
◆自分で作れるヒバ油スプレー
蚊を寄せ付けないためには、網戸に「ヒバ油スプレー」を吹き付けます。
内側からでいいので、網戸に対して斜め方向から3~4回向きを変えてシュっと吹きつけます。
戸を閉めていても夕方になると蚊が出てくることも。
そんなときは、刺されやすい膝下にシュっシュっと3プッシュほどしています。
ゴキブリの対策
ゴキブリ対策には、いわゆる「ゴキブリ団子」を一定数おいていました。
ゴキブリは台所や水回り近くの、部屋のすみや端に出没しやすいと思います。
そこで方法は二つ。
- ヒバ油スプレーを作り、出てきそうなところにシュっシュっと吹きつける
- ヒバ油をしみ込ませたコットンを、出てきそうなところに置く
とにかくゴキブリはヒバ油(ヒバの精油)のにおいが嫌いです。
スプレーは揮発して香りはじきになくなりますから、夜寝る前に毎日のようにスプレーした方がよいかもしれません。
◆コットンにヒバ油をしみこませて
ヒバ油をしみこませたものは、何日も効果は続きます。
香りがなくなったらヒバ油をまた含ませることで、効果を持続させます。
ダニ対策
うっかりするとダニは布団や枕、ソファーなどにつきやすいですね。
ダニの好きな環境をまずは作らないようにしたいもの。
そのうえでヒバ油でできることは、
ヒバ油スプレーを、布団や枕に一日1回スプレーすること。
ダニが嫌うヒバ油の臭いで、布団や枕に入り込むことのないようにします。
枕のダニ対策でできること
ダニ対策を考えるにあたって枕の中身は大切です。
ダニの繁殖を抑えるのに適しているのは「パイプ枕」と言われています。
- 丸洗いができる
- 湿気が溜まりにくい
- 破片が飛散しないのでハウスダストなどのアレルギーの原因になることはない
という良い点があります。
ダニの巣くいやすい綿様の素材は避けるべきでしょう。
もしヒバの香りが好きなら、枕そのものをヒバの木の枕にするのはどうでしょう。
青森県産天然ひばの木の枕は、防虫・殺菌・消臭・アロマの効果があり、通気性にもすぐれています。
観葉植物の防虫に
室内にある観葉植物に虫がつくこともあります。
防虫のためには天然素材の「ヒバ油スプレー」を軽く吹きかけてください。
お部屋の中のアロマ効果にもなります。
ヒバ油を使った庭での防虫
お庭にも来てほしくない虫がたくさんでてきます。
その代表はアリ、そしてカメムシでしょうか。
そのどちらにも忌避効果を発揮するのがヒバ油です。
お庭でヒバ油を使用するには、地面に直接ヒバ油をたらします。
一滴でつよい芳香を放つので、点々と地面にヒバ油をたらしておきます。
ただし雨で流れやすいところは避けてください。
ヒバのチップにヒバ油を垂らして含ませ、それを花壇の端に置くのも簡単にできる方法です。
ヒバ油を使ったアウトドアでの防虫
アウトドアで遊ぶときは、蚊やブヨに刺されないよう、なんらかの対策が必要ですね。
市販の虫よけスプレーももちろんよいですが、「ヒバ油のスプレー」も効果はあります。
ただし殺虫効果はなく、虫の嫌いな成分で虫がよりつかなくなります。
「無添加虫よけスプレー」として販売されるものと成分は同じです。
無添加虫よけスプレーの成分
無添加虫よけスプレーと称される商品の成分は
- エタノール
- 水(蒸留水や純水)
- 植物性グリセリン
- 精油
で、精油が複数使われることで、香りの違いがあります。
自分で作る・無添加虫よけスプレー
虫の嫌いな臭いのヒバの精油で、無添加虫よけスプレーが簡単に作れますよ。
自分で作ればランニングコストが安く、精油(ひば油)の濃度の調整もできます。
無添加虫よけスプレー(ヒバ油スプレー)を作ってみる
◆ヒバ油スプレーの材料
ヒバ油の消臭スプレーの作り方を、基本の100mlの作り方で紹介します。
ヒバ油の消臭スプレーの材料
<ヒバ油スプレー100mlの材料>
(無水エタノールと精製水の割合は基本は1:4 精製水は水でもOK) |
ヒバ油消臭スプレーの作り方
<ヒバ油消臭スプレーの作り方>
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以上で完成です!
ヒバ油は水に溶けにくいので、無水エタノールで溶けやすくします。
スプレーボトルは中の液体が混ざりやすいよう、液体容量の1.2倍ほどあると混ざりやすいです。
写真のスプレーボトルは30mlの小さいもので、携帯もできる大きさ。
アウトドアなどに利用するなら、100mlくらいの大きさがよいと思います。
防虫・殺虫作用のある「ヒバ油」を家の中/庭/アウトドアで活用する方法・まとめ
虫がきらいなヒバ油の臭いで、虫を家に寄せ付けない。
ヒバ油は人にとっては天然自然のとてもよい香りです。
小さなひと瓶でスプレー何本分も作れ、アウトドアドアの虫よけにも持っていけます。
小さい子供さんにも安心して使えるのが、やっぱりいいですね。