ヒバ油には抗菌・除菌の作用があります。
その作用を利用して、カビの生えやすいところ、カビを防ぎたいところの拭き掃除に利用しましょう。
抗菌・除菌作用があるのは、ヒバ油の中のいくつかの抗菌成分です。
その中でも「ヒノキチオール」の成分が、非常に優れていることがわかっています。
ものを腐らせる原因になったり、病気の原因になることもあるカビ。
真菌類に対しての強い殺菌作用が認められているので、湿気の多い部屋などで活用してみてください。
ヒバ油の抗菌・除菌作用を利用して掃除
ヒバ油そのものを直接使うのではなく、スプレーにして使います。
床や畳に「ヒバ油のスプレー」をシュっと吹きかけて、からぶきするのがおすすめです。
具体的な方法を場所別に紹介しますね。
まずは「ヒバ油スプレー」の作り方から。
ヒバ油スプレーの作り方
ヒバ油を使った抗菌・除菌の方法は、ヒバ油のスプレーを利用します。
ヒバ油のスプレーの作り方を、基本の100mlの作り方で紹介します。
ヒバ油スプレー・材料
<ヒバ油スプレー100mlの材料>
(無水エタノールと精製水の割合は基本は1:4 精製水は水でもOK) |
ヒバ油消臭スプレーの作り方
<ヒバ油消臭スプレーの作り方>
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以上で完成です!
ヒバ油は水に溶けにくいので、無水エタノールで溶けやすくします。
スプレーボトルは中の液体が混ざりやすいよう、液体容量の1.2倍ほどあると混ぜやすいです。
ヒバ油で和室の畳をふき掃除
◆ヒバ油スプレーの液は白い(遮光性の青い瓶に入っている)
和室の畳の掃除には、まず掃除機をかけてほこりを除いておきましょう。
そして固く絞った雑巾を用意し、ヒバ油スプレーを雑巾に2吹きして、畳の目にそってふきます。
畳一枚を目安に、また吹きかけてをくりかえします。
ヒバ油で床(フローリング)をふき掃除
床(フローリング)の掃除も、先に掃除機をかけてほこりを除いておきます。
その後、乾いた雑巾を用意し、床に20~30センチ離して、シューっとふきかけて、雑巾で拭きます。
1mを目安に繰り返しふきかけて、乾いた雑巾んで拭いていきます。
ヒバ油で玄関をふき掃除
玄関は案外湿気の多いところです。
まずドアを開けて、ほうきで砂やほこりをはきだします。
その後床に「ヒバ油スプレー」20~30センチはなして吹きかけ、良く絞った雑巾でふいていきます。
湿気の多そうなところを重点的に
部屋・玄関・窓のどこもそうですが、すみっこや風通しの悪そうなところがあるかと思います。
そうしたカビがはえやすそうなところはどこかな、と考えながら重点的にヒバ油スプレーを使って拭き掃除するとよいですね。
ヒバの木は菌に強いから一番腐りにくい
木材は雨にさらされるなどして古くなると腐ってきます。
木材を腐らせるのは白アリ以外に「木材腐敗菌」があり、これらはキノコの仲間の真菌類が中心。
実験によると、ヒバの木は杉・ヒノキに比べて、約2倍の耐久性があります(「東北森林管理局の「ヒバの特性」抗菌作用のページ」)。
そのことから木製の窓枠などの拭き掃除に、また「木材腐敗菌」をよせつけないために、ヒバの精油をしみ込ませるのもよいかも。
拭き掃除の後に香りを楽しむ・まとめ
ヒバ油をスプレーにして抗菌・除菌の作用を目的に利用しましょう。
拭き掃除に使うスプレーは、そんなに濃くありません。
ヒバ油の量はお好みで増やすなど、試してみてくださいね。
ヒバ油の量が増えるほど、噴霧される香りも強くなります。
私は拭き掃除したあと、トイレなら床のタイルに2吹きして、香りを少しのこしておくようにしています。
しばらくは香りが続くので、トイレそのものがほっとするひと時に。
ヒバ材の耐久性はスゴイ!
岩手県の「中尊寺金色堂」は、93%がヒバ材が使われていています。
800年経過した1962年(昭和37年)に復原修理したとき、腐朽の程度が小さいため、ヒバ材の7割以上が再使用された。
と、青森県木材協同組合の記載にありました。
それほどまでに耐久性があるヒバ材、スゴイ!